今回は、仮想マシン上にUbuntuをインストールする手順についてご紹介します。
ご紹介するUbuntuのバージョンは20.04.2で、amd64のserverのISOを使用してインストールします。
なお、Ubuntuのdesktop版のインストール手順については、下記の記事を参照ください。
Windowsのパソコンを所有しているけど、Linuxの環境でいろいろなプログラムが動く環境を構築してみたいという方のご参考になれば幸いです。
注意事項
本記事の情報は、2021年7月時点で公式サイトなどから調べた情報です。時期により、本記事の内容から変更となっている可能性もあります。最新の情報に関しては、公式サイトにてご確認いただくようにお願いいたします。
Ubuntuとは
Ubuntuとは、Debian GNU/LinuxをベースとするLinuxディストリビューションです。
カノニカル社(Ubuntuの支援及び開発援助のために設立)から支援を受けて開発されており、フリーソフトウェアとして提供されています。
開発目標は「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することだそうです。
この記事では、メンテナンス更新期限が2025年4月と最も長い、バージョン20.04 LTS(2020年4月23日公開)を用いたインストール手順をご紹介します。
Homepage | Ubuntu Japanese Team (ubuntulinux.jp)
仮想マシンとは
VM(仮想マシン:virtual machine)とは、既存のオペレーティングシステム(ホストOS)上にアプリケーションの1つとして別のオペレーティングシステム(ゲストOS)が実行できる環境のことです。
この記事では、Oracle VM VirtualBoxというソフトウェアパッケージを用い、ホストOSにWindows、ゲストOSにUbuntuという環境を構築します。
Oracle VM VirtualBox
Oracle VM VirtualBoxのインストール手順、起動手順については、下記の記事を参照ください。
インストール手順
Ubuntuのインストール手順としては、Oracle VM VirtualBox上にUbuntuのISOファイルをマウントし、インストールの設定を進めていくという流れです。設定に関しては、デフォルトの設定から変更はせずとも使用することが可能でした。
画像付きで順番に記載していきます。
Ubunt(20.04.2 server amd64)のダウンロード
ホームページ
Ubuntuのホームページ上で、Ubuntuのダウンロードのページを表示します。
Ubuntuの入手 | Ubuntu Japanese Team (ubuntulinux.jp)
日本語RemixのUbuntuをダウンロードするため、下記の「jp.ubuntu.comのダウンロードページへ」をクリックします。
Ubuntu Serverをダウンロードするため、下記のUbuntu Server 20.04.2 LTSと記載されている箇所の下の「ダウンロード」をクリックします。
クリックすると、バージョン20.04.2のISOファイルのダウンロードが始まります。
保存フォルダ
ダウンロードが完了すると、ダウンロードフォルダに下記のISOファイル(約1.13GB)が保存されています。
- ubuntu-20.04.2-live-server-amd64.iso
もし、ダウンロードフォルダの場所が分からない方は、下記を参考にお探しください(XXXはパソコンのログイン名)。
- C:\Users\XXX\Downloads\ubuntu-20.04.2-live-server-amd64.iso
Ubuntu(20.04.2 server amd64)のインストール
ここからは、Oracle VM VirtualBoxが起動する環境を前提として手順を記載します。
下記に記載の手順でアプリケーションを起動します。
インストール実行
Oracle VM VirtualBoxマネージャーの画面が表示されたら、【新規】ボタンをクリックします。
下記の「仮想マシンの作成」の「名前とオペレーティングシステム」の画面が表示されたら、”名前”の欄に名前を入力します。ここで入力した名前は、今後、Oracle VM VirtualBoxからUbuntuを指定する際に使用しますので、分かりやすい名前(この記事では”ubuntu-ja-20.04.2-server“)を入力してください。
内容を確認して【次へ】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「メモリーサイズ」の画面が表示されたら、内容を確認して【次へ】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。なお今回は、今後のUbuntu環境での様々な試行環境を考慮し、メモリーサイズを2048MBに設定します。
下記の「ハードディスク」の画面が表示されたら、内容を確認して【次へ】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「ハードディスクのファイルタイプ」の画面が表示されたら、内容を確認して【次へ】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「物理ハードディスクにあるストレージ」の画面が表示されたら、内容を確認して【次へ】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「ファイルの場所とサイズ」の画面が表示されたら、内容を確認して【作成】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。なお今回は、今後のUbuntu環境での様々な試行環境を考慮し、ハードディスクサイズを20.00GBに設定します。
上記の「ファイルの場所とサイズ」の画面が閉じて、下記の「Oracle VM VirtualBoxマネージャー」の画面に戻ります。
この時、先ほど「名前とオペレーティングシステム」の画面で入力した名前(この記事では”ubuntu-20.04.2-server“)が画面左側に表示されていること、および各画面で設定した内容が画面右側に表示されていることを確認します。
【起動】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「起動ハードディスクを選択」の画面が表示されたら、内容を確認して”VBox GuestAdditions.iso …”の右側にあるフォルダアイコンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「光学ディスク選択」の画面が表示されたら、【追加】ボタンをクリックします。
ファイル選択のダイアログが表示されたら、先ほどダウンロードしたUbuntuのISOファイルを選択して次の画面へ進みます。
下記の「光学ディスク選択」の画面に選択したUbuntuのISOファイルが表示されたら、【選択】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「起動ハードディスクを選択」の画面が表示されたら、先ほど”VBox GuestAdditions.iso …”と記載されていた箇所に”ubuntu-20.04.2-live-server-amd64.iso …”と表示されたら、【起動】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
下記の「Starting virtual machine …」、「ORACLE VM VirtualBox …」の画面が順番に表示されるので、画面が切り替わるまでしばらく待ちます。
インストール設定
下記の「Welcome!」画面が表示されたら、内容を確認して<▲><▼>のカーソルキーを押して「English」を選択し、<Enter>キーを押して次の画面へ進みます。
インストール開始
下記の「設定」の画面が表示されるので、画面が切り替わるまでしばらく待ちます。
筆者の環境では、画面が切り替わるまで3時間ほどかかりました。
インストール終了~再起動
下記の”インストールが完了しました”の画面が表示されたら、内容を確認して【今すぐ再起動する】ボタンをクリックして次の画面へ進みます。
以上でインストールは完了です。
下記の「Please remove the installation medium, then press ENTER:」の画面が表示されるので、内容を確認して<ENTER>キーを押して次の画面へ進みます。
下記の再起動中の画面が表示されるので、画面が切り替わるまでしばらく待ちます。
しばらくすると下記のubuntuのログイン画面が表示されます。
以上で再起動は完了です。
引き続き、アカウント名(下記画面の場合は”user”)を入力して<Enter>キーを押します。
下記のパスワード入力の画面が表示されるので、パスワードを入力し、<Enter>キーを押して次の画面へ進みます。
起動手順
Ubuntuの起動手順については、Oracle VM VirtualBoxのアプリケーションを起動したところから始めます。
Ubuntu(20.04.1 desktop amd64 日本語Remix)の起動
OS起動
画面左側で起動するUbuntuの名前(この記事では”ubuntu-ja-20.04.1-desktop“)を選択し、【起動】ボタンをクリックします。
下記の「ORACLE VM VirtualBox …」画面が表示されるので、画面が切り替わるまでしばらく待ちます。
以上でOSの起動は完了です。
OS終了
以上でOSは終了します。
まとめ
今回は、Ubuntuのserverのインストール手順についてご紹介しました。
インストールに時間はかかるものの、初期設定から変更することなくユーザが使いやすい設定になっているので、インストールに悩むことは少ないと思います。
次は、今回インストールしたUbuntuのserverを使ってredmineやjenkinsのインストール手順について順番にご紹介したいと思います。
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