今回は、Jackery SolarSaga 60 PROの室内への設置と活用方法についてご紹介いたします。
災害時や急な停電に備えて、太陽光発電のシステムを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、筆者が購入した太陽光パネルであるJackery SolarSaga 60 PROに関して、室内への設置方法と日常での活用方法についてまとめています。
現在、購入を検討中の方や、この記事で初めて知った方などのご参考になれば幸いです。
注意事項
本記事の情報は、2021年6月時点で公式サイトなどから調べた情報です。時期により、本記事の内容から変更となっている可能性もあります。最新の情報に関しては、公式サイトにてご確認いただくようにお願いいたします。
Jackeryとは
Jackery(ジャクリ)とは、2012年にアメリカで設立された会社であり、2019年にJackery Japanとして日本にも設立されています。アウトドア用の大容量のポータブル電源や、太陽光パネルなどの開発・設計・生産・販売を行っている会社です。
Jackery SolarSaga 60 PROとは
太陽光を受けてエネルギーを生成する、折りたたみ式のソーラーパネルです。
折りたたみ後のサイズは、幅535mm×奥行425mm×高さ35mmで、3kg程度(公式HPに重量の記載見当たらず)で重たくもなく持ち運びしやすい設計となっています。
同社が取り扱うJackryポータブル電源全シリーズに対応しており、最大68Wで充電することが可能です。Jackry SolarSaga 100よりも小容量でコンパクトな製品です。
出力端子は、DC端子の他、最大2.4W対応のUSB-A端子と、最大3.0W対応のUSB-C端子があります。これらの端子に接続することで、同社製のJackryポータブル電源全シリーズはもちろん、スマートフォンやタブレットなどのUSB機器に充電することが可能です。
防水機能はIP65防水等級となっており、通常の雨や風の下での使用は可能とのことです。また、特殊フッ素樹脂コーティングETFEを採用しており、耐熱性や耐食性にも優れいているようです。
室内での設置方法について
筆者は、Jackery SolarSaga 60 PROを防災時に加えて、日常用途での使用も考えて購入しました。従って、日頃は室内に設置して使用しています。
設置方法は、充電しながらも邪魔になりにくいように工夫していますので、ここでご紹介させていただきます。
まず、置き場所については、太陽の光が当たらないとソーラーパネルの性能を発揮できないため、南面の掃き出し窓の前を選択しました。ここであれば、太陽の角度が低くなる冬場はもちろん陽が当たりますし、太陽の角度が高い夏場は直射日光は当たらないものの地面の反射光が当たります。また、後程説明しますが、省スペースに設置できたため、掃き出し窓からの出入りも不便を感じません。
続いて、設置方法については、縦長に吊るす方式を選択しました。最初は、少しだけ折りたたみ、150度ぐらい開いた状態で横置きにしていたのですが、あまり充電効率が良くなかったので吊るす方式に変更しました。もちろん、最もエネルギーの生成効率が良いのは、完全に開いた状態で太陽に向けて斜めに立て掛ける方式だと思います。しかし、どうしてもスペースをとってしまい邪魔になるため、立て掛ける方式は選択肢に入りませんでした。
ここで、吊るし方について、下記の3つアイテムを購入して工夫していますので、そちらをご紹介いたします。
注意事項
安全性には十分配慮の上、各自の責任の範疇で情報をご活用ください。何か問題が発生した場合でも、当方は一切の責任は負いません。
- 傘立て
- S字フック
- ワイヤー
吊るす方法は簡単で、吊るすタイプの傘立てにS字フックを2つ掛け、そこにJackery SolarSaga 60 PROの持ち手部分を通して縦に吊るします。あとは、ワイヤー2本を傘立てに引っ掛け、Jackery SolarSaga 60 PROの下側隅の2つの穴にそれぞれ通します。そのワイヤーの長さを調整してJackery SolarSaga 60 PROを折りたたむ方向に少しだけ引っ張り、下側半分だけでも斜めに立てかけた角度を作ってあげるだけです。
この方法により、設置面積は傘立てと同程度の省スペースでありながら、下側半分は高効率な角度を維持できるようになります。
筆者は170度ぐらい開いた状態で使用しています。ワイヤーの長さを調整すれば150度ぐらいにもできますが、傘立て事倒れてしまう危険性がありますので、安全性が高くバランスが良い角度(180度が最も安全)にしました。
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傘を吊るすタイプでありながら、可能な限りスリムで省スペースな傘立てを選びました。重心が低くて重さのあるタイプのものを選ぶと、モノを吊るした時でも安定感が高くなります。
S字フック アルミ
フック1つ当たりの耐荷重に十分注意する必要があります。1つ当たり最低でも2kgは欲しいところです。
ワイヤー
耐荷重に注意することはもちろん、長さも1m以上あるものを選びました。筆者が購入したものは、Jackery SolarSaga 60 PROの4つの隅にある穴の大きさと、フックの部分の大きさが絶妙にマッチし、ワイヤーの抜け防止の役目を果たしてくれています。
日頃の活用方法について
日頃の使い方としては、モバイルバッテリーの充電に使用しています。
前日の夜に充電用のケーブルを挿しておき、陽が沈んだ夜にモバイルバッテリーを取り外して、モバイルバッテリーからスマートフォンなどへ充電します。残量がなくなったら再び充電用のケーブルを挿す、の繰り返しです。
この6月初旬の晴れた日で、直射日光の全く当たらない反射光だけの環境でどのぐらい充電できるかについてですが、1日使ったiPhoneの充電を100%に戻しても十分余るぐらいは充電できています。
筆者のiPhoneは約3年前に購入、日中の使い方はネットが2時間程度、GPSは常時ON、電話・音楽・ゲームは無し、といった感じで50%弱までは減少しますが、そこから100%まで十分充電できます。
なお、Jackery SolarSaga 60 PROにはケーブル収納用のファスナーがついており、小さなモバイルバッテリーであれば収納することも可能です。充電中はバッテリーが熱くなる可能性があるため、ファスナーは閉めずに上に半分出た状態で充電しています。
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最近のモバイルバッテリーは大容量なので、直射日光が当たらない環境だと余力があります。直射日光が当たる冬場がどうなるのか楽しみです。
air-J UKJ-LMC50-SL microUSBケーブル
最初、余っていたUSBケーブルを使っていたため充電効率が悪かったです。急速充電に対応したケーブルに変えてから、充電効率が飛躍的に伸びました。
まとめ
今回は、傘立てを利用したJackery SolarSaga 60 PROの吊るし方について書きました。
文章だけでは伝わりづらかった部分もあったかと思います。もしご希望あれば、コメント欄に残していただければ、図での解説も書いてみたいと思います。
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